小泊徹彦
ビジネス
2011.12.15

満を持して登場した本家版は固有名詞や数字入力に強い!『Google 日本語入力』

Writer by 小泊徹彦

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満を持して登場した本家版は固有名詞や数字入力に強い!『Google 日本語入力』


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アンドロイドを開発したGoogleは言わずと知れたアメリカの企業であり、アンドロイドはアメリカ製のOSです。ですので標準的には日本語入力のシステムは入っていません。アンドロイドの黎明期には、日本語を入力するために今でも人気の高いsimejiが個人の力で開発(!)され、そしてオムロンソフトウェアが開発したWnnがオープンソースとしてAndroidの標準パッケージに含まれるようになりました(その後simejiもエンジンはWnnを使うようになりました)。これがまだ僅か2年ちょっと前の話なんですよ。ご存じでしたか?

そして一年ほど前、PCでも人気の高いATOKのアンドロイド版が体験版として提供開始。6月から正式に有料版が発売されました。以来、昨日までのアンドロイドにおける日本語入力の二大勢力といえば、Wnn系とATOKの2系統でした。そこに新たに加わったのが、今回紹介する『Google 日本語入力』です。

Googleの日本語入力というと、ちょうど2年前の2009年12月16日に正式版が公開された、デスクトップパソコン)版があります。WindowsMacで動作し、インターネット上を飛び交う言葉から自動的生成される辞書はかなりユニークで、公開直後はかなり話題をさらいました。

今回公開されたのはそのGoogle日本語入力のアンドロイド版です。デスクトップ版も同じですが、インターネット上から辞書を作成するとはいえ、ネットに繋がっていない状態でもちゃんと動作します。

その圧倒的な辞書性能を活かすためか、若干ファイルサイズは大きくなっています。これまでサイズが大きい方だったATOKがマーケットでの表示が4.8MB、僕が普段使っている状況下で、アプリケーションマネージャで確認する限り8.5MB程です。しかし、Google日本語入力はマーケットでの表示が7.7M、アプリケーションマネージャでは約19MBとかなり大きくなっています(ネット上では40MBを越えるという声もあります)。内蔵メモリに苦しむ端末では若干厳しいかも知れません。


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入力モードは携帯と同じテンキー入力と、PCなどと同じQwertyキーボード入力が選択できます。個人的には、ATOKのQwertyキーボードが5列配置で数字も切り替えずに入力できる部分に惚れ込んでいるので、ここはちょっと残念。ただ、Qwertyで数字モードに切り替えると、下の方に時、分、月、日などがキーに出たり、加えてALTだと(水)のような括弧付きの曜日まで出るのが面白いです。


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大半の人が使うであろうテンキー入力モードでは、携帯同様に「あ」のキーを5回タップすることで「お」を出す方法だけでなく、モードを切り替えることなくフリック入力方式も可能となっており、上下左右に候補が小さく表示されているので、フリック入力へ切り替えるチャンスとしても便利かも知れません。

入力モードはこの2つのみで、ATOKやsimejiなどにある2タッチ方式ポケベル式)はありませんが、あまり使っている人も見ませんので、問題はないでしょう。


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ネット上では若干レスポンスに不満、という意見も見受けられましたが、僕が実際にちょっと文字を入力してみた感じでは、それほど重さは感じませんでした。入力の速度や、端末の性能差もあるのかも知れませんが、気にならないレベルだと思います。

そして何と言っても、圧倒的語彙で、ちょっと文字を入れただけでどんどん候補を予測して表示してくれるのは圧巻です。ただ、これだけ候補が出るのに、『ATOK』は全部文字を入れても候補が出ないのにはちょっと笑いましたが。

ATOKなどに対して圧倒的にアドバンテージを感じるのは地名人名といった固有名詞でしょう。ビデオで紹介されている例では、『徳川』と入れれば候補に歴代将軍の名前がずらり。地名の頭、県名を入れただけで、その後ろには市や町名の候補が出るのも、人によってはかなり便利な機能なのではないでしょうか。


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マーケットで説明される特徴には、「今日」「いま」で現在の日付時刻が入力できる、とあります(「きのう」とか「あした」でもできます)。これはATOKにもある機能ですが、1203で12月3日や12時3分などの候補が出るのは面白い(これはATOKにはありません)ですね。また、数字を入れた後には、数字に付属しやすい単位などが候補に出るのも便利です。こんなにあるか、とちょっと驚くほど。

絵文字入力もわかりやすく、多用する人には便利でしょう。


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実はまだこのアプリ、ベータ版なんですが、現段階でも相当に完成度は高く、simejiなどの特殊機能を使いまくっている人でもない限り、十分に薦められる日本語入力アプリだと思います。こんなものを無料で出されてしまうと、ATOKを出しているジャストシステムのようなメーカーは厳しいよなぁ、と余計な心配をしてしまうほどです。


利用時間:2時間
使用端末:HTC Sensation XE
OS:2.3
バージョン:1.3.925.3
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発売元:Google Inc.
更新日:2011年12月14日
価格:無料
対応機種:Android2.1以上


(小泊徹彦)

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