ダンジョン好き、フィールド好きのみなさん、それもオールドスタイルの、『NetHack』『Rogue』とかに反応する体質の方、すごいのがあります。
『ダンマス(Dungeon Master)』『ティル・ナ・ノーグ』『トルネコの大冒険』、初期の『ドラクエ』......。ピクピクきました?
筆者もマーケットで探してみました。「Androidにもないかな。あるよね、きっと。21世紀だし。そこそこ高精度のグラフィカルRPGも遊べるくらいだから。もっとシンプルなのでいいよ。派手な演出はいらないんだ......」とか、脳内ツイートしながら。そのときにヒットしたのがWhipperです。
「──この発想はなかった......」
■ダンジョンに勇者を「送り出し」獲得した武器をグレードアップする


ダンジョンと階層を選び勇者を旅に出す → 待つ → ログで無事を確認する → 待つ → 祈る → 気が気でならない → ログを確認する → 待ちきれない → 戻ってきた → 喜ぶ → 武器や防具をグレードアップする → 次の旅へ
(「待つ → 祈る」あたりで、もうすでにハマりの兆候が見えているわけですが)
ちなみにないない尽くしで記せば、プレイヤー自身による戦闘要素なし、レベルアップはそのダンジョン内のみで帰還したら「1」に戻る(!)、ネットワークプレイなし、サウンドや画面の派手な演出なし、です。しかしこれが決して貶めているのではないことは、何度かプレイすればわかっていただけると思います。
■「待つ」ことですよ


パラメータを投入して、キャラが戦場で成果を出す姿を味わうゲームはけっこうあると思います。『ダビスタ』や各種のロボット対戦型ゲーム、『たまごっち』なんかも近いものがあるかもしれません。
かれらは戦っている姿をプレイヤーに見せてくれて、ドキドキ感を共有するわけですが、しかし、この『Whipper』は、その戦っている姿を見せてはくれない。見せてくれるのはログで、戦った後の姿です。勇者はどこか別の世界にいて、時間が経ったあと、その絵巻物をプレイヤーに見せてくれる。その微妙なところがたまらない魅力です。
■戦略性はどこに


ゲーム性はどこにあるのでしょうか?
答えは「アイテムの強化と合成」です。これがとてもよく出来ています。アイテムには大きく「素材」(薬剤的なもの。「カタクナール」という名称からも推察できますね)、「武器」「盾」「指輪」があり、素材と武器・盾を合成することでその能力を大きく変えることができるのです。詳しくは下記のwikiなどで。
ダンジョンは10種類(2011年10月中旬現在)。いわゆるラスボスを攻略するとその後はランダム生成ステージに移ります。筆者はまだそこまで達していませんが、そこから先にまたひとつ大きなゲーム世界が広がっていそうで胸が躍ります。アップデートが頻繁なのでダンジョンの追加にひそかに期待しちゃいますね。

また、プレイヤー有志によるwikiも充実しているなど、いま最先端にいるんだぞ的な(何の最先端かわかりませんが)気持ちも満たしてくれます。ネタバレには自分で気持ちを抑えてくださいね。
■筆者から読者へ
階層をクリアするたびにレベルが1に戻ってゲーム性が成り立つのだろうか? という、プレイする前に筆者がいだいた疑問は杞憂でした。逆にこの割り切りがこれまでにない新しいゲーム性を付与し、RPGに新たな地平を切り開いてくれる。そんな気がします。
ちなみに同種のゲームに「ゆけ! 勇者」があります。こちらも人気を集めており、Android版はベータテストの最終段階に近いところのようです。どちらもプレイしてどちらもオススメなのですが、今回は、オフラインで遊べて、筆者にとって初めて「待ちRPG」の世界に引き込んでくれた『Whipper』のほうを紹介することにしました。
......よし! 紹介を終えたぞ! わが勇者は無事に戻ってこれただろうか......。ドキドキ......。
使用端末:ARCHOS 70IT
OS:2.2.1
バージョン:2.4.19
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発売元:HAappss
更新日:2011.8.7.
バージョン2.5.1
価格:無料
対応機種:Android1.6以上
(菊池 敦)
