
アンドロイド用に出そろい始めたCOM対戦将棋アプリ。1990年代からPC版で人気と実績を誇る『金沢将棋』が現在キャンペーン価格250円で販売中と聞いて、さっそく腕試ししてみました。
■何はともあれ対局動画
筆者は将棋倶楽部24で3級くらいの棋力です。
敬愛する棋士は升田幸三、加藤一二三、谷川浩司の大先生方。好きな戦法は飛車先不突き矢倉。受けよりも「一歩前進」を選ぶためにしばしば自爆します。
したがってPC版のBonanzaの受け潰しには何度も泣かされています。そんな筆者がレベル90の金沢将棋と対戦した動画がこれです。なお、解像度の関係から変換の結果若干粗くなりましたが、アプリ自体は美しくなめらかな動きをするのでご安心&ご了承ください。(再生時間 約5分30秒)
■勝ってしまいました
われながらお粗末な指し手が随所に...。
それでも勝ってしまったというのは、『金沢将棋』が弱いというよりも同じ「前進流」同士のたまたまいいところが筆者に出た、からだと思います。
棋譜をテキスト形式/CSA形式で出力し、メール添付で送る機能があるので、これを利用して恥を忍んで貼り付けてみます。興味のある方は何かのご参考に。
▲7六歩 △3四歩
▲6六歩 △6二銀
▲4八銀 △3二金
▲5六歩 △4二銀
▲6八玉 △4一玉
▲7八玉 △5二金
▲6八銀 △8四歩
▲5八金右 △8五歩
▲7七銀 △5四歩
▲5七銀 △7四歩
▲4六銀 △3三銀
▲3六歩 △4四歩
▲7九角 △3一角
▲6七金 △4二角
▲8八玉 △3一玉
▲7八金 △4三金右
▲6八角 △2二玉
▲2六歩 △9四歩
▲3七桂 △9五歩
▲2五桂 △2四銀
▲1六歩 △1四歩
▲3五歩 △同歩
▲同銀 △同銀
▲同角 △6四角
▲4六歩 △3六歩
▲3三歩 △同桂
▲同桂成 △同金寄
▲6五歩 △3七歩成
▲6四歩 △2八と
▲6三歩成 △同銀
▲5三銀 △3九飛
▲4四角 △1九と
▲3四歩 △4四金
▲同銀成 △6五桂
▲6六角 △7七桂成
▲同桂 △5九飛成
▲3三歩成 △2一玉
▲3二と △同玉
▲3三金 △4一玉
▲5三成銀 △5一玉
▲8四角 △6二歩
▲6三成銀 △5二香
▲4三金 △4一銀
▲7二銀
■美しい画面とキメの細かい仕上がり
筆者の棋力はともかく、アプリの出来栄えは、とにかく「キメの細かい仕上がり」です。画面は美しく使いやすいですし、メニューも細かいところまで行きとどいています。
指し手を選ぶ際には局面がズームされるのですが、おっちょこちょいの筆者が直観的に操作しても「あ、間違えた」がありませんでした。よく出来ています。


また、基本ではありますが、棋譜の再生や途中からの指し直しができるところもポイント。感想戦や研究もバッチリです。勝利を重ねるとメダルがゲットできて盤や駒を変えられるなどの遊び心もうれしいです。


それにしてもこれでキャンペーン価格250円とは...。従来、将棋ソフトといえばPC版では数千円以上していたことを考えると、いい時代になったなあ、としみじみ。
■まとめ
棋力の話に戻ります。筆者がこの『金沢将棋レベル100』で何よりいいな、と感じたのは、指し手が自然で正統的、それもレベル90でもほぼ5秒以内で待つことがないところです。
これまで25局指したところでは、レベル90を中心に17勝8敗。うっかりするときちんと攻め込んできますので、気分転換に...くらいの軽い気持ちでは勝ち切ることができませんでした。
一方、強豪の方には物足りないかな? というところは確かにあります。
それでも全体に完成度の高い、2011年12月時点ではCOM対戦一番のアンドロイド将棋アプリであることは間違いなさそう。申し遅れましたが、レベルは1から100まであるので、自分の棋力にあったところを自由に選べます。初級者、中級者の方が腕を磨くのに格好の1本ではないでしょうか。
追記1:対人対局モードも用意されています。同じ端末でライバル同士、交互に指してくださいね。
追記2:記事タイトルのBonanzaについては、たとえば窓の杜の紹介などが参考になるかと思います。コンピュータ将棋の思考エンジンの主流のひとつです。『金沢将棋』はこれとは違ったいわば「独立系」エンジンを搭載した老舗、です。
使用時間:25局ほど。延べ8時間くらい?
使用端末:iida INFOBAR A01
OS:2.3.3
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発売元:UNBALANCE Corporation
更新日:2011年11月11日
バージョン:1.0.1
価格:通常450円のところキャンペーン中250円
対応機種:Android2.1以上
(菊池 敦)
