イギリスの名F1ドライバーであったスターリング・モスの言葉として伝えられているものに「男はセックスと車の運転を下手だと言われるほど悔しいことはない」というものがあります。けだし名言。大抵、男性はこの2つは自分は下手ではないと思っているのではないでしょうか。
セックスについては相手次第と言うところもありますし、上手下手を明確にするのは簡単ではありませんが、こと運転については、ある程度は判断が可能です。確かに、知人関連でも、本人は運転が上手いと思っているようでも、隣りに乗っていてちょっと辛い、という人は少なくありません。何が違うんでしょうか。
一番重要なのは、「同乗者にGの変化をなるべく感じさせないこと」でしょう。助手席に乗っている彼女の頭が、発進や停止の時に前後に動くようでは論外です。
とはいえ、彼女の頭が動くかどうか、ずっと助手席を眺めているわけにはいきません。でも自分の運転を判定してみたい、という貴方にお勧めなのがこの『TOKYO SMART DRIVER 乗り心地診断』です。


ちなみにこのアプリは、同じデベロッパーの開発した『E1グランプリ エコ運転診断』(右画像)とほぼ同じ(細かい文字と色違い)アプリで、交通安全プロジェクト TOKYO SMART DRIVERとのコラボレーションによって別パッケージとなったようです。的確な操作による加減速は、同乗者の乗り心地だけでなく、エコ運転にも大きな効果があります。
とあるメーカーの新型車には、エコ運転ができるかどうかを判定するシステムが組み込まれているものもあるようですが、コレならスマートフォンにアプリをインストールして、運転中に動作させるだけで判定できます。
ただし、専用ではない分、制限もあります。Gの変化やGPSでの位置/速度情報のみを参考に判定していると思われますので、あくまでも参考値というレベルでしょう。それでも、個人的に使った印象では、少なくとも加減速のチェックには使えそうです。


起動時に毎回注意を促されますが、走行中に運転者が操作するのは危険なので絶対にやめましょう。基本的にはスタートとストップボタンをタップするだけなので、安全に停止した状態でスタート/ストップする余裕は十分に取れるはずです。助手席や後席の同乗者に操作して貰うのもいいでしょう。
このアプリでは、発進加速と巡航、減速での乗り心地を診断する、とあります。発進と減速はG変化を拾っているようですので、丁寧な運転を心がければ、最近のクルマはほとんどがオートマですし、100点を出すのはそれほど難しくないと思います。逆に言えば、発進/停止で高得点が出せない人は、運転が荒いということですので、見直してみる必要があるでしょう。また、急発進を避ける丁寧なスロットルワークは燃費に効いてきますし、急ブレーキを踏まないように意識すると、前走車との車間を自然に取るようになります。田舎道でこの運転をすると、ちょっとせっかちな後続に煽られ、抜かれたりすることがありますが、結局その先で追いついちゃたりして、エコ運転になってるな、なんて実感することもあるでしょう。


問題は巡航です。2km以上、速度は最低30km/hをマークしないと診断は行われません。それはいいのですが、この測定走行中に、一度でも信号に引っかかって速度を落としてしまうと、それだけで巡航時の点数が下がってしまいます。僕自身は、田舎のバイパスで、運良く信号に引っかからないまま2km走行でき、99点をマークしたことがあります。しかし、続けて測定した区間では一回信号に引っかかり、80点台に落ちてしまいました。
単に点数を狙いたいというのであれば、空いている高速道路のパーキングエリア間でチャレンジすればすぐに高得点は出ると思います。走りながら2kmの区間でスタート/ストップすればいいのでは?と思うかも知れませんが、それだとどうも発進/停止を行っていないと判断されるのか、その2つの項目が0点になります。
初めての起動時にIDを新規登録する必要があり、自分の記録が保存されていきます。点数を競うランキングもあり、これは2つのソフトで共通のようです。ただ、私の環境では、一度99点を出したのですが、ランキングには反映されませんでした。


なかなか興味深いアプリではあるのですが、使っていていくつか気になる点がありました。毎回立ち上げるたびにロック解除のような操作をさせられたり、毎回注意書きを読まされるのは面倒なだけですし、メニューにはメインという項目がありますが、そこでは何もできません。
また、ちょっと安定性が低く、測定中に電話がかかってきただけで強制終了してしまったり、何もしていないのに測定中に強制終了することも何度かありました。Galaxy TAB(SC-01C)は対応機種に入っていますが、実際に使って見ると、結果のところで画面の表示が崩れて点数が読めません(下画像)。
それと、バッテリの残りが30%以下だと、電源を接続して充電状態でも起動しません。かなりバッテリーを消費するアプリなのはわかりますが、電源を接続していたら起動して欲しいものです。

いくつか文句は書いてしまいましたが、普段の自分の運転を見直すという点で、大きな意義があると思われる当アプリ、運転に自信のある方、是非一度試してみて下さい。
ちなみに、個人的なワースト記録ですが、大型バイクで、都内を走行して試したところ、1点が出ました(笑)
利用時間:複数回
使用端末:Acer Stream、Galaxy TAB(SC-01C)
OS:2.2、2.3
バージョン:1.5
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発売元:YMPZ事務局
更新日:2011年10月28日
価格:無料
対応機種:Android1.6以上
(小泊徹彦)
