ソフトバンクユーザーの人はけっこう期待していいと思いますよ!
本日の発表会にて、ソフトバンクは「プラチナバンド」電波を使った通信サービスを7月25日からスタートする、と発表しました。
ソフトバンクのイメージとして、「ドコモやauより電波が弱い/届かない」というものがありましたが、プラチナバンドによって今後は改善していくそうです。
でも、「プラチナバンド」って何なんでしょうか? 本当に電波が届きやすくなるんでしょうか? プラチナバンドについて、かんたんに説明してみますね。
携帯電話やテレビといった通信アイテムは、「電波」を使ってデータをやりとりしています。
電波は見えも聞こえもしませんが、光に「赤い光」や「青い光」が、音に「高音」と「低音」があるように、電波にもさまざまな種類があるんですね。光のように色では区別できないので、数字で区切って「周波数」として表現しています。
で、「聞こえやすい音の高さ」「ものを見わけやすい色」があるように、電波にも「障害物をすり抜けやすい周波数」や、「たくさんのデータを運べる周波数」があります。
つまり、プラチナバンドは「遠くや建物の陰まで届きやすい周波数」の電波のことです。すでにドコモとauはこのプラチナバンド電波を使っており、安定した通信サービスを実現していますね。
ちなみに周波数は通信会社ごとにきっちり割り振られており、「みんな最初っからプラチナバンドを使えばいいじゃん」というわけにはいきません。
たとえ話になりますが、青い光が遠くまで届くからといって、ドコモ/au/ソフトバンクがいっせいに同じ色の光で信号を飛ばすと、信号が混じってぐちゃぐちゃになりますので。
実際のところは、「ほぼ青」とか「ちょい緑っぽい青」、「青紫」といったように、少しずつ周波数をずらして使っています。多少のずれがあっても、電波の性質はだいたい一緒です。
なお、ソフトバンクは「この夏の端末は全機種プラチナバンド対応!」とうたっていますが、じつは過去機種の多くの端末もプラチナバンド電波に対応しています(iPhone含む)。ソフトバンクの端末で「世界対応」機能があれば、プラチナバンドが使えますよ。
ご自分のケータイが「世界対応」しているかどうかは、以下の公式サイトで確認できます。
訂正[2012/05/30]記事初出時「プラチナバンドを利用するためには対応する新機種が必要」と記述しましたが、すでに発売済みの機種の多くも対応していました。謹んで訂正いたします。
ふたたび訂正[2012/06/01]その後、読者のみなさまや知人から「いや、対応しているのは一部だけだよ!」と突っ込まれましたので、ソフトバンクさんに確認してきました。最初っからそうしろって話ですね...すいません。対応機種は以下にまとめました。
(金本太郎)